株式投資を始めることにより、将来に備えて資金を増やすことが可能です。
ただ、株式投資を始める前に、そのメリットやデメリットについて把握しておかないと、後で後悔する可能性があります。
そこで、当記事では株式投資のメリットやデメリットについて解説します。
株式投資のメリットについて

ここでは、株式投資のメリットについて解説します。
値上がりによる売却益
株式投資における大きなメリットの一つが、保有している株式が値上がりした際に得られる売却益です。
この売却益は「キャピタルゲイン」と呼ばれており、株式を購入した価格よりも高い価格で売却することで手に入れることが出来ます。
例えば、1株1000円で購入した株式が1200円になった場合、その差額の200円が利益となります。
株価が変動することにより利益を得るチャンスがあるため、適切なタイミングで売買することが重要です。
ただ、株価の値動きにはリスクが伴うため、そこには注意が必要です。
配当金や株主優待
株式投資のメリットとして、配当金や株主優待があります。
配当金は、企業が利益の一部を株主に分配するもので、定期的に受け取ることが出来ます。
そして、配当金があることで定期的な収入源となり、安定した資産運用を行うことが可能です。
また、株主優待は、企業が提供する自社製品や割引券などの特典で、特に日本株においては多くの企業が独自の優待制度を設けています。
これらの特典は、株式を保有しているだけで受け取ることが出来るため、株式投資の大きなメリットと言えます。
資産形成やインフレ対策
株式投資は、資産形成やインフレ対策としても有効です。
長期的に見た場合、株式市場全体の成長により資産価値が増加する可能性があります。
特に、定期的な配当金の再投資や積立投資を行うことにより、複利効果を活用して資産を効果的に増やすことが出来ます。
また、現在日本国内でインフレが進行する影響により現金の価値が目減りするリスクがあります。
ただ、株式投資を行えば、インフレに追随する形で資産価値の維持や増加を期待することが出来ます。
これにより、将来の生活資金を安定して準備することにもつながります。
株式投資のデメリット

ここでは、株式投資のデメリットについて解説します。
価格変動リスクによる損失
株式投資で最も注意すべきリスクの一つが価格変動リスクです。
株式、は市場の需給や経済状況、さらに企業の業績などさまざまな要因で価格が上下します。
そのため、購入時よりも株価が下落してしまうと、売却時に損失が発生する可能性があります。
特に、短期的な値動きは予測が難しいため、初心者の方は長期的な視点を持って投資を行ったほうが良いです。
元本保証がない
株式投資には、銀行預金のような元本保証がありません。
市場環境や企業業績の悪化などにより、投資した金額を全額失う可能性もゼロではないのです。
そのため、全財産を株式に投じるような投資は避けて、必ず余剰資金で運用することが必要になります。
また、分散投資を行うことでリスクを軽減させることも効果的です。
取引コストと税金
株式の売買を行う場合、証券会社によっては取引手数料が発生するため、これが投資の収益を目減りさせる要因になることがあります。
もっとも、近年では自社顧客獲得のため、取引手数料を無料としている証券会社会社もあります。
そこで、証券会社を選ぶ場合には、取引手数料が無料の会社が良いでしょう。
また、売買益(キャピタルゲイン)や配当金(インカムゲイン)には税金が課され、利益の一部が税金として差し引かれる点にも注意が必要です。
これらのコストを踏まえた上で、長期的なリターンを見込んで投資戦略を立てることが重要です。
ちなみに、新NISA口座で株式投資を行う場合、一定金額までは売買益に掛かる税金が無料となる特典があります。
そのため、株式投資初心者の方は、新NISAをはじめとした、取引コストや税金が少ない条件の証券会社を選ぶことも必要です。

情報収集や意思決定の負担がある
株式投資では、投資先の企業や市場の動向について定期的に情報収集をする必要があります。
業績報告書や経済ニュースの確認、そして時には株主総会に参加するなど、時間と労力が必要になる場合もあります。
また、収集した情報を基に適切な投資判断を下す必要があり、株式投資初心者にとっては負担になる可能性があります。
そのため、これら株式投資のメリットとデメリットをしっかりと理解して、無理なく進めることが重要になります。
まとめ
・株式投資のメリットには、売却益や配当金、株主優待などがあります。
・株式投資のデメリットには、損失リスクや税金などがあります。